暴言には慣れたけれど、それでもオレはマゾじゃないのでたまに耐えがたくな ったりもする。 そのことばを言った後の泉の顔は明らかにしまった、といった感じで、だけど それが彼の本心が告げられたのだとわからせたから我慢はしなかった。 「いずみ、」 泉が後悔を、しているとはわかっていた。オレはそういうところも好きになっ たから。 「いー加減にしとけよ」 それだけ言って自分の部屋を出る。 (あのこはひとりが弱いって知っているのに性格悪いな、オレ) 近所をうろついて、そろそろいいかな、と思って家に戻ったら玄関前でうずく まっている影が見えた。オレの姿を見て泣きそうだった顔が本格的に涙をこぼ し始める。あーあー反則、それはダメでしょう、かわいすぎ。 勝気な泉は泣き顔は見せないように下を向くから、それはさせたくなくって泉 の頭を自分の胸に押しつけた。小さく聞こえた好きという意味のことばと、付 け足しのようなごめんなさいを生涯忘れたくないおもいながら。 (060901) 拍手お礼文でした。長々置き過ぎて既にお礼になりませんでした |